2007年:試験問題 | 東京クリーニング学校はプロとしてのクリーニング技術や知識、事業経営を指導します。

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2007年:試験問題

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2007年度の東京都が行なったクリーニング師試験の問題になります。

衛生法規に関する知識

1.クリーニング業法の目的に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. クリーニング師の資格を定めるとともに、クリーニングの業務が適正に行われるように規律し、もって公衆衛生の向上に資することを目的としている。
  2. クリーニング業に対して、公衆衛生等の見地から必要な指導及び取締りを行い、もってその経営を公共の福祉に適合させるとともに、利用者の利益の擁護を図ることを目的としている。
  3. クリーニング業の業務の適正な運営を確保すること等により、クリーニング業の健全な発達を図るとともに、公衆衛生及び国民生活の向上に寄与することを目的としている。
2.クリーニング業法に規定する届出の対象でないものは、次のうちどれか。
     
  1. 洗たく物の仕上げのみを行う施設を開設し、営業すること
  2.  
  3. 施設を開設しないで、自動車を用いて洗たく物の受取及び引渡しを営業とすること
  4. 事務所などのカーテンやカーペットを専用の機械で、現場において洗たくする営業をすること
3.クリーニング業の営業者の地位の承継に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 営業者の地位を承継したときは、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を届け出なければならない。
  2.  
  3. 営業者が法人の場合には、法人の合併があったときのみ、地位を承継することができる。
  4. 営業者が個人の場合には、相続による地位の承継はできず、新たに開設を届け出なければならない。
4.クリーニング所を開設するときの届出事項は、次のうちどれか。
     
  1. 業務用車両の台数
  2.  
  3. 従事者数
  4. 営業区域
5.営業者の届出に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 営業者は、クリーニング所の営業を廃止するときは、あらかじめ都道府県知事に届け出なければならない。
  2. 営業者は、クリーニング師を変更するときは、あらかじめ都道府県知事に届け出なければならない。
  3. 営業者は、クリーニング所の構造設備を変更したときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
6.クリーニング業法に規定する消毒を要する洗たく物は、次のうちどれか。

     
  1. ホテル又は旅館において宿泊のために使用された寝具その他これに類するもの
  2.  
  3. 病院又は診療所において療養のために使用された寝具その他これに類するもの
  4. 家庭において生活のために使用された寝具その他これに類するもの
7.クリーニング業法に規定するクリーニング師の研修に関する記述として、正しいものはどれか。

     
  1. クリーニング所の業務に従事するクリーニング師は、業務に従事した後3年以内に法で定める研修を受けるものとする。
  2.  
  3. クリーニング師の免許を交付された者は、免許交付後3年以内に法で定める研修を受けるものとする。
  4. クリーニング所の業務に従事するクリーニング師は、法で定める研修を受けた後は、3年を超えない期間ごとに研修を受けるものとする。
8.クリーニング師の免許について、空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「クリーニング師が死亡し、又は失そうの宣告を受けたときは、〔 ア 〕は〔 イ 〕以内に免許証を〔 ウ 〕都道府県知事に返納しなければならない。

1当該クリーニング師が従事していたクリーニング所の関係者10日免許を与えた
2当該クリーニング師が従事していたクリーニング所の関係者1月住所の存する
3戸籍法に規定する届出義務者1月理免許を与えた
9.クリーニング業法に規定するクリーニング所に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 洗たく物の洗たくをするクリーニング所に、業務用の機械として、脱水機の効用をも有する洗たく機を備える場合は、脱水機は、備えなくてもよい。
  2.  
  3. 洗たく物の受取及び引渡しをしようとするときは、あらかじめ、洗たく物の処理方法等について利用者の同意を得なければならない。
  4. クリーニング所の構造設備について都道府県知事の検査を受けた後であれば、当該クリーニング所を使用することができる。
10.クリーニング師免許の取消しに関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 都道府県知事は、クリーニング師がクリーニング業に関し犯罪を犯して罰金以上の刑に処せられたときは、その免許を取り消すことができる。
  2.  
  3. 都道府県知事は、クリーニング所がクリーニング業に関し行政処分されたときは、当該クリーニング所に従事するクリーニング師の免許を取り消すことができる。
  4. 都道府県知事は、クリーニング師が刑法に関し犯罪を犯して懲役以上の刑に処せられたときは、その免許を取り消すことができる。

公衆衛生に関する知識

1.テトラクロロエチレンを規制対象物質としている法律の組合せとして、正しいものはどれか。
     
  1. 土壌汚染対策法、河川法、悪臭防止法
  2.  
  3. 農地法、河川法、大気汚染防止法
  4. 土壌汚染対策法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法
2.オゾン層に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. オゾン層を破壊する物質のフロンは、石油精製品である。
  2.  
  3. オゾン層は、地上の生物に有害な紫外線を吸収している。
  4. 地球全体のオゾン量は、30年前と比べ20パーセント減少した。
3.「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の目的について、空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「この法律は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関し必要な〔 ア 〕を定めることにより、感染症の発生を予防し、及びその〔 イ 〕の防止を図り、もって公衆衛生の向上及び〔 ウ 〕を図ることを目的とする。」

1措置まん延増進
2施設まん延普及
3施設悪化増進



4.健康増進法に規定する受動喫煙の防止に関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. 受動喫煙とは、室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。
  2.  
  3. 受動喫煙の防止に努める対象となる施設には、タクシー、航空機、旅客船が含まれる。
  4. 平成21年4月から、すべての官公庁、病院などの公共施設内は全面禁煙とすることになった。
5.メタボリックシンドロームに関する記述について、空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。


「メタボリックシンドロームとは、〔 ア 〕脂肪型肥満に加えて、高血糖、〔 イ 〕、〔 ウ 〕のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことをいう。」

1内臓高血圧脂質異常
2内臓低血圧心疾患
3皮下高血圧心疾患
6.感染症と病原体の組合せとして、正しいものはどれか。
     
  1. 麻しん(はしか)―――――――――――ウイルス
  2.  
  3. レジオネラ症―――――――――――――原虫
  4. クリプトスポリジウム症――――――――細菌
7.有害大気汚染物質に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 有害大気汚染物質は、環境影響評価法で国が常時監視しなければならないと規定されている。
  2.  
  3. 有害大気汚染物質のテトラクロロエチレンは、平成18年度の全国のモニタリング調査では、すべての地点で環境基準を下回っていた。
  4. 有害大気汚染物質は、低濃度であっても健康影響が懸念される物質として、大気汚染防止法で40物質に環境基準が設定されている。
8.衛生害虫に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. アタマジラミは、人の頭に寄生し、赤痢を媒介する。
  2.  
  3. ツツガムシは、人を吸血し、レプトスピラ症を媒介する。
  4. コガタアカイエカは、人を吸血し、日本脳炎を媒介する。
9.化学物質とその健康影響の組合せについて、正しいものはどれか。
     
  1. アスベスト(石綿)――――――――メラノーマ(悪性黒色腫)
  2.  
  3. テトラクロロエチレン―――――――肝障害
  4. ニコチン―――――――――――――ジフテリア
10.平成18年の我が国における死因に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 悪性新生物の部位別死亡率は、男女共に胃がんが第1位である。
  2.  
  3. 死因の第2位は脳血管疾患であり、第4位は自殺である。
  4. 全死亡者のおよそ3人に1人は、悪性新生物で死亡している。

洗たく物の処理に関する知識

1.ランドリー用助剤に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 塩素系漂白剤は、作用が緩やかなため生地を傷めることなく、ナイロン、ポリウレタンに使用できる。
  2.  
  3. 酸素系漂白剤は、金属と反応して生地を損傷させることがないため、含金属染料染色物への使用に適している。
  4. メタ珪酸ナトリウムは、洗剤と併用して、洗剤の洗浄力を増強する効果がある。
2.クリーニングの方法に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. ドライクリーニングは、水洗いすると色が出たり、形がくずれやすい品物を洗うのに適している。
  2.  
  3. ランドリーとは、ドライクリーニングでは除去されにくい水溶性汚れを完全に除くために、本来ならばドライクリーニングすべきものを水洗いすることをいう。
  4. ウェットクリーニングとは、ワイシャツやシーツなど、水に対する耐久性のある品物を、洗剤、アルカリ剤などを用いて、洗たく機で温水洗いする洗たく方法をいう。
3.洗剤に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 洗剤の主成分は、界面活性剤であり、乳化、可溶化する働きや、界面張力を高くさせる働きがある。
  2.  
  3. アニオン系洗剤は、カチオン系柔軟剤との併用により効能が相殺される。
  4. ノニオン系洗剤は、アニオン系洗剤とカチオン系洗剤の作用を併せ持っている。
4.ドライクリーニング溶剤に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 石油系溶剤は、テトラクロロエチレンに比べて、油脂溶解力が大きく比重も大きいので、ソフト洗いに適している。
  2.  
  3. テトラクロロエチレンは、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第2種特定化学物質に指定されており、環境保全対策が必要である。
  4. 代替フロンのHCFC-225は、CFC-113に比較して、アクリル系樹脂や接着財を使用したものへの影響が弱い。
5.取扱い絵表示に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 取扱い絵表示は、JIS規格で定められている絵柄を用いて、商業クリーニングでの方法を指示することを目的としている。
  2.  
  3. 国内で販売されている輸入品に日本と生産国の両方の表示がついている場合は、生産国の表示を優先する。
  4. タンブラー乾燥の取扱い表示は、ISO規格には規定されているが、JIS規格には対応する表示はない。
6.繊維素材に対する取扱い方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. アクリルは、熱に対して強いので、タンブラー乾燥は70℃以上で行う。
  2.  
  3. 生成り製品は、漂白剤や蛍光増白剤を使用すると、白色化する場合があるので、注意が必要である。
  4. ポリウレタン弾性糸は、テトラクロロエチレン溶剤を使用すると、劣化したり、たたき効果で糸が切断する場合がある。
7.繊維素材の特徴に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. レーヨンは、木材パルプを原料として作られる再生繊維で、湿潤状態では強度が低下する。
  2.  
  3. ポリエステルやアクリルは、軽い、強い、吸湿性が低い、摩擦による静電気が発生しにくいという性質を持つ。
  4. 毛と絹は、どちらも動物繊維のため形状や性質が似ている。
8.繊維加工に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. ワッシャー加工は、ゼラチンやコンニャク粉を使用し、シャリ感、コシ、ハリを与える。
  2.  
  3. フロック加工は、繊維の毛羽を垂直に縫いつけたもので、ドライクリーニングに適しているため、機械力を強くすることが一般的である。
  4. ピーチ加工は、新合繊の長繊維糸を用いた織編物の表面を軽く起毛したものである。
9.繊維素材と標準的なアイロン仕上げ温度の組合せとして、正しいんものはどれか。
繊維素材アイロン仕上げ温度
1レーヨン120℃以下
2130℃~140℃
3アセテート180℃~200℃
10.皮革のクリーニングに関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. スエードは、洗う前にシミや汚れの部分にサンドブラストを用いて前処理を行う。
  2.  
  3. 皮革は、染色堅ろう度が弱く、クリーニングで脱色しやすい。
  4. 仕上げは、人体プレス機を使うが、必ず85℃以上で蒸気量を増やし、短時間で処理する。