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2006年:試験問題

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2006年度クリーニング師試験の問題になります。

衛生法規に関する知識

1.消毒を要する洗たく物として、クリーニング業法施行規則で定められているものはどれか。
     
  1. 汚れの程度のひどい衣類
  2. シーツ、枕カバー
  3. 手ぬぐい、タオル
2.クリーニング所の利用者への苦情の申出先の明示について、空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「クリーニング所においては、苦情の申出先となるクリーニング所の名称、所在地及び〔 ア 〕を店頭に掲示しておくとともに、洗たく物の〔 イ 〕をしようとする際に、当該掲示事項を〔 ウ 〕する。」

1経営者名引渡し記載した書面を配布
2電話番号受取及び引渡し記載した書面を配布
3経営者名受取及び引渡し理解しているか確認
3.クリーニング業法に基づく営業者の届出に関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. 従事者が業務従事者に対する講習を受講したときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
  2. クリーニング所を廃止したときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
  3. クリーニング師の氏名を変更したときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。
4.罰則に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. クリーニング所を開設するにあたり、虚偽の届出をした者は五千円以下の罰金に処する。
  2. 都道府県知事の確認を受けないでクリーニング所を使用した者は、一年以下の懲役に処する。
  3. 業務従事者の業務停止の処分に違反した者は、一年以下の懲役に処する。

※罰金については、罰金等臨時措置法第2条第1項が適用され二万円以下になるため、衛生法規に関する知識についての4.の問題は正解がありません。
【参考】東京都福祉保険局プレスリリース

5.クリーニング業法の規定する都道府県に備えるクリーニング師の原簿に登録しなければならない事項は、次のうちどれか。
     
  1. 生年月日
  2. 性別
  3. 住所
6.クリーニング業法の規定による無店舗取次店の届出事項は、次のうちどれか。
     
  1. 営業を開始した年月日
  2. 無店舗取次店の所在地
  3. 業務用車両の保管場所
7.クリーニング師免許の規定に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. クリーニング師は、その氏名を変更したときは、1月以内に、免許証の訂正の申請を、免許を与えた都道府県知事にしなければならない。
  2. 免許証の再交付を申請した後、失った免許証を発見したときは、5日以内に、免許を与えた都道府県知事に提出しなければならない。
  3. クリーニング師は、免許証を、免許を与えた都道府県知事以外の知事に返納することによっても、登録の抹消を申請することができる。
8.クリーニング業法に基づくクリーニング所の立入検査に関する記述として正しいものはどれか。
     
  1. 立入検査には、営業者の同意が必要とする。
  2. 税務調査を目的とした立入検査を行うことはできない。
  3. 立入検査は、犯罪捜査の一環として行われる。
9.営業者の衛生措置等に関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. 洗たく物をその用途に応じ区分して処理すること。
  2. 洗たく物を洗たく又は仕上を終わったものと終わらないものに区分しておくこと。
  3. クリーニング所及び業務用の車両並びに業務用の機械及び器具を機能的に管理すること。
10.クリーニング業法に規定するクリーニング業の定義について、空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「クリーニン業とは、溶剤又は洗剤を使用して、衣類その他の〔 ア 〕を〔 イ 〕洗たくすることを〔 ウ 〕ことをいう。」

1繊維製品又は皮革製品洗浄又は自ら行う
2天然繊維又は化学繊維原型のまま自ら行なう
3繊維製品又は皮革製品原型のまま営業とする

公衆衛生に関する知識

クリーニング所から排出される溶剤のうち、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する特別管理産業廃棄物に該当しないものはどれか。
     
  1. CFC-113(フロン)
  2. テトラクロロエチレン
  3. 1.1.1-トリクロロエタン
2.水質の指標である生活環境項目の名称とその略称の組合せとして、正しいものはどれか。
     
  1. 化学的酸素要求量――――――BOD
  2. 溶存酸素量――――――DO
  3. 大腸菌群数――――――SS
3.空気中の成分のうち、一番多い物質はどれか。
     
  1. 酸 素
  2. 窒 素
  3. 二酸化炭素
4.生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律に基づく標準営業約款を認可している機関は、次のうちどれか。
     
  1. 厚生労働大臣
  2. 都道府県知事
  3. 市町村長
5.感染症と病原体の組合せとして、正しいものはどれか。
     
  1. コ レ ラ―――――リケッチア
  2. ウエストナイル熱―――――カビ(真菌)
  3. 狂犬病―――――ウイルス
6.保健所の設置に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 保健所は、地域保健法で、都道府県及び市町村が設置すると規定している。
  2. 保健所は、地方自治法で、都道府県、特別区及び市長村が設置すると規定している。
  3. 保健所は、地域保健法で、都道府県、特別区及び法で定める市が設置すると規定している。
7.地球環境に関する次の文の空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「近年では、〔 ア 〕の大気中への拡散により極地において〔 イ 〕層が破壊され、太陽から地上に照射されている〔 ウ 〕を防ぐことができず、地上の生物にとって重大な影響が危惧されている。」

1メタンオゾン赤外線
2フロンガスオゾン紫外線
3メタン電離紫外線
8.薬物の乱用に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 薬物犯罪に供される麻薬・覚せい剤等は、その大部分が国内で生産されたものとみられている。
  2. 大麻や錠剤型合成麻薬事犯の検挙者は初犯が多く、若年層への乱用の拡大が顕著になっている。
  3. 薬局開設者又は医薬品の販売業の許可を受けた者は、麻薬・覚せい剤等を自由に販売することができる。
9.平成17年の人口動態統計に関する記述として、正しいものはどれか。

     
  1. 出生数は、母の年齢別にみると、前年と比較して、すべての年齢で減少している。
  2. 悪性新生物(がん)による死亡率は、死亡総数の30.1%を占めており、死因順位の第二位となっている。
  3. 合計特殊出生率は1.26で前年を下回った。
10.WHО(世界保健機関)に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. WHOの本部は、ニューヨークにある。
  2. WHOは、国際連合の専門機関のひとつである。
  3. WHOでは、健康の定義を「疾病又は病弱ではない」こととしている。

洗たく物の処理に関する知識

1.ランドリーに適する水に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 水中の硬度成分であるカルシウムやマグネシウム等の水溶性塩の濃度が、低い軟水よりも高い硬水の方が望ましい。
  2. 鉄分やマンガンが含まれていないこと、特に、鉄分として0.1ppm以下が望ましい。
  3. 無色透明、無味無臭、無菌で、pHが9~14であることが望ましい。
2.ランドリーに使用される漂白剤に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 過炭酸ナトリウムは、40℃以上で効果を発揮し、穏やかに分解するので、生地を傷めることが少ない。
  2. 次亜塩素酸ナトリウムは、低温で漂白効果があり、絹や毛などの動物繊維や染色物の漂白に適している。
  3. 過酸化水素は還元漂白剤であり、12%の溶液として市販されているが、経時とともに徐々に分解する。
3.ドライクリーニングに関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. ドライクリーニング溶剤として、石油系溶剤、塩素系溶剤、フッ素系溶剤などがある。
  2. ドライクリーニングでは、ランドリーと同様に汗じみなどの水溶性の汚れも落ちる。
  3. チャージシステムとは、あらかじめドライ溶剤にドライソープを添加して洗う方法である。
4.繊維素材と標準的なアイロン仕上げ温度の組合せとして、誤っているものはどれか。
  
繊維素材アイロン仕上げ温度
1ナイロン120~130℃
2150~160℃
3ポリウレタン180℃~200℃
5.シミ抜き方法の基本に関する次の文の空欄ア~ウにあてはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

「シミには、油性のシミ、不溶性のシミ、水溶性のシミがあるが、まず、〔 ア 〕のシミを処理し、次に〔 イ 〕、〔 ウ 〕のシミの順に処理を行う。」

1油性不溶性水溶性
2不溶性油性水溶性
3油性水溶性不溶性
6.繊維の種類とその染色に適する染料の組合せとして、正しいものはどれか。
繊維の種類適する染料
1綿、レーヨン反応染料
2ポリエステル、アセテート酸性染料
3絹、毛分散染料
7.家庭用品品質表示法で定める繊維製品の表示内容に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 表示者名には、表示者の責任の所在を明らかにするために繊維製品品質表示番号を表示することとなっている。
  2. 取扱い絵表示は、商業クリーニングの方法を表示するもので、消費者が家庭で洗濯する場合の方法を表示したものではない。
  3. 組成表示には、その繊維製品を構成している繊維名(指定用語)と混用率を百分率で表示することとなっている。

8.繊維加工に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. オパール加工は、新合成の長繊維糸を用いた編織物の表面を軽く起毛する加工である。
  2. フロック加工は、生地に接着剤を塗った後に静電気を帯電させて、細かい繊維を垂直に植え付ける加工である。
  3. 減量加工は、繊維表面の組織を一部溶解して除き、繊維製品の形態安定性を向上させる加工である。
9.JIS(日本工業規格)で規定されている染色堅ろう度試験に関する記述として、誤っているものはどれか。
     
  1. 日光に対する染色堅ろう度の判定の等級は、1級から8級まであり、1級がもっとも良い。
  2. 汗に対する染色堅ろう度試験では、酸性およびアルカリ性の人工汗液が使用される。
  3. ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験では、テトラクロロエチレンに2種類の界面活性剤と微量の水を加えた試験液が使用される。
10.燃焼による繊維の鑑別方法に関する記述として、正しいものはどれか。
     
  1. 綿は、パッと燃え。炎を離しても燃え続け、紙を焼く臭いがする。
  2. 絹は、ジリジリとちぢれながら早く燃え、ロウを燃やしたときの臭いがする。
  3. ポリエステルは、溶けてから黒煙を出して燃え、炎を離しても燃え続ける。