磯拓馬さん(54期生) | 東京クリーニング学校はプロとしてのクリーニング技術や知識、事業経営を指導します。

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磯拓馬さん(54期生)

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経験だけでは危ない。確固たる知識を得ることでお客様や従業員に対しても自信を持って接することが出来るようになりました。

第54期生
平成21年3月卒業
有限会社ヒロヤに勤務
HP>>http://hiroya-c.com/

入学のきっかけを教えてください

私は目白で個人経営をしている両親と数名の従業員からなる小さなクリーニング店で働いています。まず最初にそれまで全く別の仕事をしていて、この店に入ってきた私は、素人なりにこのままただ店で働くだけではとても危険だなと思いました。
そこでは店の中心で働く、父とベテランの従業員が自分の経験のみを頼りに仕事を行っていました。もちろんその豊富な経験に裏打ちされた技術は素晴らしいですが、近年のファッションの多様化に対してや、自身の不得手なシミなどの対応は充分にしきれていない様子でした。
 そうした中で、受動的に得る知識と経験だけでなく、自ら能動的に新しい知識を取り込みもっと柔軟に対応し視野を広げていかないといけないと強く感じました。そうした中でクリーニング学校という存在をしり入ることを決めました。

学校生活を通じて感じた自分の変化は何かありましたか?

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変化としては、一番は確固たる知識を得ることによりお客様や従業員に対しても自信をもって接することができるようになったことです。そして自分自身が変わると、それを他人は敏感に感じるようで、周りの人達にも変化がおき良い相乗効果が起こるのだと気づきました。自信をもって丁寧に説明すればお客様も納得して頂けますし、先ほどの父とベテラン従業員も、私が学校で学んだことを伝えることにより、今までのそれと合せて新しい事に取り組もうという意志がでました。
 後はクリーニング学校で出会えた友達です。同業者で、その中でも境遇の似た友達は、クリーニングについての話や悩みを最も理解しあえるとても大切な存在です。

学校に通って一番勉強になったことは何でしょうか?

私自身、素材の知識や、仕上げ、経営学、パソコン講座等そのすべてが重要だと思いますが、その中でも自社のHPをつくる際のリサーチでもそうでしたが、シミ抜き技術の高い店を選ぶという声がとても多かったです。
 実際に「シミ抜きしてほしいのですが、他で落ちなかったので次はこの店でためしてみるかな」と何気なく来店してくる人は少なくありません。そこでしっかりとしたシミ抜きの知識を身につけてあれば、除去不可能ならなぜなのかということをしっかり説明できますし、落とせばそこには他とのはっきりとした差をだすことができます。
 そしてお互い信頼関係を築きあげ、お客様からの喜びの声を励みにし、やりがいと感じていければ素晴らしいと思います。

今現在、力を入れてること。また、目標をお聞かせください。

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かなり個人的な話になって恐縮ですが、クリーニングに従事する前はスノーボードクロスという競技のレーサーをしていて、日本全国の大会を転々とし、スイスやニュージーランドなどで一年のほとんど滑って生活していました。今の自分があるのはその時の苦労や経験とそこで知り合った人々とのつながりのおかげだと心から感じています。
 なのでクリーニングに従事し社会貢献していく中で自分のお世話になったウインタースポーツ業界にも貢献できたらいいなと思っています。色々考えた結果、用具一式丸請けサービスみたいなものがいいなと思いました。今まで、ウエアはクリーニング店へ板はチューンショップへ別々に出すのが普通でしたが、その2点に限らず関連のものを一括して預かり来シーズンには届くという手間を一気に省いてやったら便利でいいなというものです。
 まあ恩返しの気持ちから思いついたビジネスになるかもわかりませんが。しかし「あったらいいな」と思うものです。私はこの「あったらいいな」から新しいビジネスが始まって行くと考えています。今回の例に限らず常にいろいろな「あったらいいな」を探しながら仕事をしていけたらいいと思います。

後輩や入学希望者へ何かメッセージはありますか?

私もまだまだ未熟です。クリーニング師としても人としても分からないことがたくさんあります。一見意味なく思えてもその場は深く考えず、とにかくたくさんの事を勉強して柔軟に吸収していきましょう。そしてとにかく思いっきり遊びましょう。あとからそれらが必ず自分の財産になると私は信じています。お互いがんばっていきましょう。